エンバーミング 切開

エンバーミングは亡くなった方のお身体に小さな切開を施します。なぜ、切開をするかというと、動脈から薬品を注入して、静脈から血液を排出するからです。ですので、どこを切開してもよいのではなく、なるべく太く、表皮に近い部分を選択します。それがCarotid arteryと呼ばれる頸動脈になります。しかし例えば、故人のご遺志でどうしても着せたいお洋服があって、胸元が開いている場合等、頸動脈では切開をどんなに小さくしてもやはり傷が残って見えてしまうため、エンバーマーは脇の下、二の腕の内側や太ももの動脈を選択します。私の経験では、この切開の小ささでは手先の器用で、細かい作業が得意な日本人の技術者の切開は世界でも1、2を争う程の技術だと感じています。残念ながら、ご病気や死因等によっては、やはり頸動脈を使用しないと自然なエンバーミングが出来ない場合もあります。その際には、修復技術を持ったエンバーマーに相談するのが一番良いと思います。

 

エンバーミングのご相談は 株式会社くぼた まで

 

Licensed Funeral Director of California/Embalmer of Hawaii

Rei Kubota