エンバーミング 黄疸

病気等で肌や眼が黄色くなってしまっているご遺体に会うことがあります。 一般的に、健康な私たちの身体にはおおよそ1から1.5ミリグラムのビリルビン(血液中のヘモグロビンの分解によってできる胆汁中の赤黄色の色素)が100ミリリットルの血液に含まれています。多くの赤血球はおよそ120日間生きていて、病気によってその100ミリリットル血液中のビリルビンの量が変わり、その量を超えるほど黄疸の度合が強くなります。そして、エンバーミングの処置では強酸性(高いIndexのホルムアルデヒド含有の薬品)が原因でビリルビンはビリベルジンという緑の色素に変わる酸化反応が起きるため、びっくりするような肌の色に変化してしまう場合があります。黄疸を引き起こす病気の方へのエンバーミングは、強い薬品を必要とする場合が多いのでバッファーと呼ばれるpHのバランスを保つ薬品、またはホルムアルデヒドの強くない薬品またはホルムアルデヒドを含まない薬品で体内クリーニングをし、染料を入れ、2回行う等が必要となってきます。

 

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Licensed Embalmer of Hawaii/ Licensed Funeral Director of California   久保田 玲