2日目of エンバーミング及び再構築施術(修復)会議2018年8月

2日目の会議では、主に頭や顔の外傷の内容を学びました。やはり大きくて複雑な外傷は時間も費用もさらにかかります。対面することはほぼ難しいというか、顔で当人を認識する事さえ難しい状態のご遺体を対面できるまでに戻す、ということです。英語では、Viewable、Identifiableとご家族に説明します。色々な言葉を使える私たちは時に、余計なことまで言い過ぎてしまったり、違った意味にとれてしまう言い方をしたり、言葉は本当に難しいですね。

それは言語が違えども同じことであり、敏感になっているご家族には言葉を選び、しかしご理解いただけるよう、対面は出来るがご生前の様とは言い難い場合には対面可能であり認識可能とお答えします。

私の友人であり、ゲストスピーカーであるスーザンは、エンバーマーとしてとても熱い想いをもっている女性で、応援したくなるようなそんな人です。

彼女の発表した内容は、亡くなる際に顔面を殴打してしまった高齢女性のエンバーミング及び修復でした。スライドの写真で見る限りでは、ご生前のお顔と違うのは鬱血して黒くなり腫れてしまっている目の周り、顔の左側が打ち身による浮腫で異様にふくらんでしまっている部分でした。処置方法の詳細はご説明できませんが、処置後は浮腫のふくらみも消えて左右対称になり、眼の周りの腫れはなくなり、変色もお化粧できれいに隠せていました。日本でも、お顔の浮腫問題は多く、抗がん剤治療を受けていた方や、心臓疾患の方、事故にあった方などは目の周りや唇、顔全体にまで及んでいる場合があります。

スライド写真で見る限り、彼女のお化粧は丁寧かつ自然で故人のいつもかけていた眼鏡が彼女の処置を手助けしていたかのように感じました。また、繊細なお化粧をできる彼女は縫合のステッチも細かく、ワックスもわからないように使われていました。

ランチに彼女と話をしたところ、満足なんてことはなくもっと家族のために出来るエンバーマーになりたい、と言っていました。

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