エンバーミングを始めるときにPre-analysis(事前分析)をします。ご遺体にお会いする前に、見た目だけでは読み取るのが難しい情報もいただけると、エンバーミングには大いに役立ちます。
昔の話ですが、死因は首の骨折によるもので、お会いしても大きな損傷を見れない方がいました。お顔にも大きな傷がなく、ご家族の対面を考えると少しホッとしました。しかし、指を見るとお風呂に入った時にできるしわが。ご遺体が発見された時の状況を周りの方に聞いてみると、水の中に丸1日いて発見されたそうです。 私の担当ではなかったのですが、Mixされた薬品を見てみると水の中にいた事は考慮されてなさそうでした。経験年数からしても私より長い方への助言を避けてしまい、そのご遺体のお顔色は数日後に変化してしまいました。
今でもそのことは強く残っていて、自分の担当ではなかったとはいえ、反省してもしきれません。
このように、死因だけではく、例えば長年患っていた病気や、亡くなった場所や状況、生前の習慣なども情報としておしえていただけると、自然なエンバーミング処置に近づけると思います。
エンバーミングのご相談は 株式会社くぼた
カリフォルニア州葬祭ディレクター資保持
ハワイ州エンバーマー資格保持
久保田 玲