エンバーミング 臨床観察

ご遺体の様々な経緯で、腐敗が始まっている場合に組織部分の膨張が見られることがあります。これは、毛細血管の壁がもろくなっていることにより起こってしまいます。エンバーミングで薬品を注入し、薬液が大きな血管から小さい血管、そして毛細血管へと流れ、最終的には組織の内部へと入っていきます。ですので、痩せこけた方でも薬品が組織に入り込むため、内部から全体的にふっくらとさせることができます。しかし、上記で挙げたご遺体は、血管の壁が弱く多くの薬品が組織内へ入ってしまうので、水分をへらして強い薬品を使用し必要以上の膨張を防ぎつつ、お身体の防腐をしっかりとしていく必要があります。特に、重要な顔は皮膚が薄く、ご対面を考えると、体に使用した薬品とは別の配合で作成したりする場合もあります。

エンバーミングに関する質問やお問い合わせは 株式会社くぼた まで

Licensed Embalmer of Hawaii – REI KUBOTA