エンバーミングというと「血を抜いて、薬品を注入する」というイメージを持った方が多いと感じます。正しくは、血液は抜くのではなく、薬品と入れ替える、というほうが近いのです。身体の中でも血液は、腐敗しやすいですし、変色の原因になったりします。浮腫の方は余計な水分を血液とともに体外へ出来る限り排出したほうが、お葬儀までの時間やご家族とのご対面に心配が減ります。しかし、痩せてしまっている方や、亡くなる前にウイルスや菌に感染している方や、高熱を出されていた方、冷蔵室に長く安置されていた方は血液のドロドロ度が高く、体外へ出ていきづらい場合も多く見受けられます。そこで、エンバーマーは血液をサラサラにする薬品を利用してしっかりと体外へ排出させていきます。このドレイネイジは、エンバーミングにとって大事な役割がありますが、エンバーマーにとっては感染症等と一番近く接触する場でもあるので、丁寧に器具を使用しながら、ケースを見極めて行う必要があります。
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Licensed Embalmer of Hawaii/Licensed Funeral Director of California 久保田 玲