数か月前になりますが、エンバーミングのお問い合わせがありました。それは、癌で入院されている方が抗がん剤で容姿が全く変わってしまったため、エンバーミングで戻せないかというお話しでした。
エンバーミングと言うと、生前そのままに戻る処置と勘違いされている場合が多くあります。しかし、特に抗がん剤や生前の薬治療で全体的な浮腫になってしまった方を戻すのことはエンバーミング処置の中でも難しく、不可能に近いと考えられます。もちろん、エンバーミング第一の目的である防腐、第二の殺菌消毒はできますが、第三の目的である修復ということが不可能に近いのです。
浮腫の方を戻すと言う事は、身体の中で浮腫が起こる状態を治すことが必要となりますが、細胞レベルの話しであり、もし数日をかけてエンバーミングすることが可能であれば、幾分戻すことは可能です。ただ、現在日本にある薬品では難しく、また数日をかけることが可能である施設でなければなりません。
ESCO社の浮腫用薬品は従来の浮腫用薬品とは、考え方が違うので一段とご生前に近づけることが可能と考えられます。
エンバーミングのご相談は 株式会社くぼた まで
Licensed Embalmer 久保田玲