癌でお亡くなりになって、顔に大きな腫瘍ができていた方がいました。故人は最後の最後まで、鏡に映った自分を見ながら「これをとってほしい」と言っていたそうです。ご家族は、エンバーミングに加えてその腫瘍部分の切除及び修復を依頼されました。腫瘍は場所や大きさにより血管を押したり、毛細血管をまきこんだり、表皮をただれさせてしまう場合があります。特に顔にある場合は慎重にかつ取り除いた後を想定した処置が必要となってきます。修復は、エンバーミングの処置前に行うもの、エンバーミング後に行うものがあります。そこの判断を誤ると、良くない結果や意味のないことになりますので注意が必要です。しかし、丁寧に処置をし、きれいになった時のご家族のお喜びは技術者として大変嬉しいものであり、心なしか故人も笑顔になった気さえします。
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Licensed Embalmer 久保田 玲