エンバーミング 学ぶこと

先日の上級修復処置の内容ですが、セミナーの概要によりますと

1)ひどい浮腫のケース 2)頭部及び顔の大きな欠損ケース 3)頭部及び顔の大きく損傷したケース 4)柔らかい組織の損傷ケース 5)様々なタイプの損傷 6)骨折した骨が飛び出したケース 7)銃での損傷のケース 、この7つをメインで1週間朝の9時から17時まで講習と実地を受けます。今まで、上記のようなケースでご対面可能に出来なかったエンバーマーも、多くのケースでご対面可能に出来るようになったと、卒業した生徒さんたちが言っているそうです。 ご対面が不可能となってしまった悲しいケースがいくつかある私には、とても興味深く、早く受講したい気持ちでいっぱいです。

日本では、銃で亡くなる方は少ないと思いますが、ひどい浮腫のケースや柔らかい組織の損傷修復はとてもためになると感じています。事故で亡くなった方の多くが目の周りに内出血されていて、腫れています。これは、目の周りの血管が細いので衝撃を受けやすいのと、目の周りの筋肉が目を取り囲むようになっているため、また目の周りの皮膚が薄いため、と考えられます。軽い内出血の場合ですと、くぼたの輸入しているRex36Hexyの使用により改善可能ですが、やはり難しい問題のひとつです。ハワイでエンバーマーとして働いていた頃に、ワークショップを受講しました。その時は、数時間の講習だったので目の周りの内出血の改善のみを学びました。それは、今でもとても役立っています。学ぶことは、時間もお金も要するので簡単にはいきませんがチャンスがあれば、もっともっとエンバーマー、葬儀社の方、医療従事者の方々とお話が出来たらいいなと考えています。

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Rei Kubota-Licensed Embalmer of Hawaii/  Funeral Director of California

エンバーミング 上級修復処置 延期・・・

先日こちらに投稿しました上級修復処置への渡航ですが、なんと自宅を出発する1時間前にアメリカのアカデミーより連絡があり、講師の身体の不調により延期する連絡がきてしまいました。気持ちの整理をする暇もなく、上司と同僚へ報告し、トラベルエージェンシーに飛行機とホテルのキャンセルをしに行きました。そのまま、仕事へ戻り、体調を崩してしまいました。やはり、心と身体はつながっているのですね。あまりに残念なことに免疫が低下してしまったのでしょうか。

後日リスケジュールしてくれるようですので、その時にはアメリカへ行き学んでからこちらで報告いたします。期待していただいた方には大変申し訳ありませんでした。

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Licensed Embalmer Rei Kubota

 

エンバーミング 上級修復処置

明日から1週間アメリカ本土へエンバーミングの上級修復処置のトレーニングを受講しにいきます。  この受講はエンバーマー資格者のみで、米空軍西太平洋地域葬祭支局より技術者としてまいります(私のもうひとつのお仕事でございます)。 Hands-onといいまして、アメリカで医療や科学に役立てるために、お身体を提供していただいた方の処置をいたします。講義だけではなく、実際のご遺体への研修ですので身のひきしまるおもいです。 今よりもっと技術を磨き、亡くなった方やご家族のためにたくさんの事を吸収してきたいと思います。 26日には戻りますので、こちらで報告したいと思います。 

Licensed Embalmer/Mortuary Technician: Rei Kubota

 

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エンバーミング 同意書

エンバーミングを希望される方は、葬祭ディレクターまたはエンバーマーよりエンバーミングについてのご説明を聞くことと思います。そのご説明を理解された後に、エンバーミング同意書に署名捺印をしていただきます。これは、処置によりお身体に切開をし、薬品を注入するためですので、ご理解していただき同意をしてもらいます。それ以外にも、事故やご病気で様相が大きく変わり修復処置が必要な場合もご説明をして、同意書に署名捺印をいただきます。ご家族へのご説明は、必要な時こそ言葉を選びながら、しかししっかりとご説明しなければなりません。出来る事、出来ない事も言葉を濁さずしなければなりませんので、悲しみの中に入る方には、厳しく感じてしまうかもしれません。でも、多くの方がエンバーミング後のご対面に喜んでいただいているのも事実です。エンバーミングのご説明は耳を傾け、わからない事にはきちんと質問をして、ご対面のその瞬間をお待ちいただきたいと思います。

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エンバーミング 日本では

感染症新法で結核を除く第一類から第三類までの感染症は、現在日本でのエンバーミングをお断りさせていただくケースとなっています。また、疥癬とCJD(クロイツジェイコブ病)もお断りさせていただいています。また、蛆虫が発生している場合は、エンバーマーの判断で蛆虫が体内にいる予測をいたしますので、お断りする場合もあります。その他は、必ずしも可能ということではなくその施設個々での自主規制があると思いますので、気になる方はお願いしようとしている葬儀社や施設に確認されたほうが良いと思います。では、それ以外のケースではどのような方でもご生前と同じように戻るのかと思われる方は多いと思いますが、それも残念ながら違います。お亡くなりになった死因は、エンバーミング処置にとって大事なキーポイントですが、その他にも様々な状況により影響を受けることは多くあります。死因と連なる病気や、亡くなった場所、年齢、性別、など関係してきますので生前と同じに戻すのではなく、「出来る限り近づける」という言葉が一番近いでしょう。

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License Embalmer : REI KUBOTA