エンバーミング 損傷

故人の情報として、高いところから落ちた方や、事故の方は特にお身体にどのような損傷があるかしっかりと確認します。報告にないたんこぶ、裂傷、切り傷、針の痕、骨折などです。たんこぶは、報告になく、エンバーミング前に見えなかったものでも、薬品注入後に膨らんできたリ、点滴注入部は膨らんで変色したり、見えるか見えないか小さな穴でも薬品が漏れたり、骨折の場合は薬品が浸透しない場合もあります。骨折は、正しい位置に戻してからでないと注入後に違った形のまま固定してしまったり、骨折の辺りに薬品が溜まり、裂けた部分を縫合してもご納棺の際に漏れてしまったりする場合もあります。頭部の骨折は、場所にもよりますが顔に大きな傷がなくても内側で衝撃により骨折している場合も多く、元のお顔とは違ってしまう場合もあります。

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Licensed Embalmer Rei Kubota

エンバーミング 故人とつながる人々

最近では、エンバーミングという言葉を耳にする機会が増えてきているように感じます。先日ご連絡いただいた看護士の方よりご質問をいただきましたので、こちらでご紹介させていただきます。お仕事柄か、エンバーミングへの知識も豊富で色々とご存じでらっしゃいました。ご質問内容は、「大動脈解離で亡くなった方のエンバーミングは問題ないか」という事でした。エンバーミング処置は可能ですが、問題がないとは言い切れません。前述にもあるように、処置をして生前に近づけるには死因だけではなく様々な要因が関わってきます。全てのケースに通じることですが、状況を伺い、処置後の予測に関してご家族にしっかりとご説明をし、その身体の変化に対応するよう処置をすすめることが必要となります。エンバーミングには心臓や血管が必要であることをご理解いただいた上での素晴らしいご質問でした。これからは、医療に携わる方や、介護をされている方、葬儀社、エンバーマー、セラピストなど手をつなぎ、故人やそのご家族へお手伝いすることが大事なように感じます。異業種といえど、その方々にとっては、重なり合う部分が多いのですから協力しあえたらいいな、と感じました。

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Licensed Embalmer/Licensed Funeral Director  :Rei Kubota

エンバーミング 化粧

株式会社くぼた の販売しているエンバーミング薬品の製造会社ESCOは、「化粧のいらないエンバーミング」を目指して設立100年以上になります。 ここは私個人のエンバーミングととても共通する目標であり、実際に浸透力の高さや肌の透明感など他社に引けをとらない薬品が用意されています。 しかし、化粧のいらないという目標は必ずしも達成できるものではなく、やむなく化粧で隠すまたは厚塗りになってしまうケースもあります。 本人の好みだった化粧やご家族が覚えてらっしゃるお顔にお化粧するのもエンバーマーの処置のひとつになります。 その化粧に大きな影響をあたえる因子が、1)肌の色 2)環境 3)性別 4)年齢 5)照明 になります。亡くなった状況で、その方の肌の色や、女性だったら普段どのようなお化粧をしているのか、エンバーマーにはわからない場合が多数あります。 ですので、葬祭ディレクターにお願いをして写真を見せてもらうと良いでしょう。 お顔や肌の色、髪型等を見せていただくことはもちろんですが、お洋服の雰囲気や笑顔、海外旅行中なのか、キャンプの写真か、表面だけで判断することではなく、その故人を少しでも知れることが、自然でその方らしい化粧につながるかもしれないと考えています。

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Licensed Embalmer of Hawaii/ Licensed Funeral Director of California   久保田 玲

エンバーミング 黄疸

病気等で肌や眼が黄色くなってしまっているご遺体に会うことがあります。 一般的に、健康な私たちの身体にはおおよそ1から1.5ミリグラムのビリルビン(血液中のヘモグロビンの分解によってできる胆汁中の赤黄色の色素)が100ミリリットルの血液に含まれています。多くの赤血球はおよそ120日間生きていて、病気によってその100ミリリットル血液中のビリルビンの量が変わり、その量を超えるほど黄疸の度合が強くなります。そして、エンバーミングの処置では強酸性(高いIndexのホルムアルデヒド含有の薬品)が原因でビリルビンはビリベルジンという緑の色素に変わる酸化反応が起きるため、びっくりするような肌の色に変化してしまう場合があります。黄疸を引き起こす病気の方へのエンバーミングは、強い薬品を必要とする場合が多いのでバッファーと呼ばれるpHのバランスを保つ薬品、またはホルムアルデヒドの強くない薬品またはホルムアルデヒドを含まない薬品で体内クリーニングをし、染料を入れ、2回行う等が必要となってきます。

 

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Licensed Embalmer of Hawaii/ Licensed Funeral Director of California   久保田 玲

エンバーミング 薬品浸透のサイン

ご遺体によって、年齢、性別、人種、生前の病気、死因、亡くなった場所等様々で、その方に合わせエンバーマーは最適な薬剤を作っていきます。では、どのように薬品がしっかりと身体に浸透されたかを測るのでしょうか。

*肌や組織の色の変化

*肌や組織の固定

*肌の弾力

*指先、唇、足の親指の膨らんだ丸み

*透明感のある肌の色

*ブラックライトに反応する

色の変化は目に見えますが、眼に見えない内部まで薬剤が浸透し、隅々までしっかりと防腐をされているか様々なサインで確認をします。

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Licensed Embalmer of Hawaii – REI KUBOTA