日本でお亡くなりになる外人の方がお身体のまま母国へお帰りになるには、受け入れる国や航空会社でエンバーミングを前提としている場合が多数あります。
日本の宗教や文化、習慣とは違い、気候や葬儀の長さ等も考慮に入れてエンバーミングをいたします。例えば、フィリピン人の友人エンバーマーのリチャードの地域の葬儀は9日間葬儀を行います。日本より蒸し暑く、長い葬儀を行う国へ送られる方への処置は、次の日に火葬される方よりしっかりと処置をします。国や地域の、気候や葬送スタイル等わからない場合も多いので、いつもより入念にエンバーミングがされるのは当たり前のように思います。お会いして、自分の元を離れてご家族のもとへと旅立たれる故人へ、できる限りの処置を行う。そして、安らかなお顔を届けることがエンバーマーの使命です。
高い分析力と、対応力、技術力と、故人や家族を想う気持ちが重なった時に、国を超えて、悲しみが小さな優しさへとつながる気がします。
エンバーミングと海外搬送のご相談は 株式会社くぼた まで
カリフォルニア州葬祭ディレクター/ハワイ州エンバーマー
久保田 玲