エンバーミング 日本では

感染症新法で結核を除く第一類から第三類までの感染症は、現在日本でのエンバーミングをお断りさせていただくケースとなっています。また、疥癬とCJD(クロイツジェイコブ病)もお断りさせていただいています。また、蛆虫が発生している場合は、エンバーマーの判断で蛆虫が体内にいる予測をいたしますので、お断りする場合もあります。その他は、必ずしも可能ということではなくその施設個々での自主規制があると思いますので、気になる方はお願いしようとしている葬儀社や施設に確認されたほうが良いと思います。では、それ以外のケースではどのような方でもご生前と同じように戻るのかと思われる方は多いと思いますが、それも残念ながら違います。お亡くなりになった死因は、エンバーミング処置にとって大事なキーポイントですが、その他にも様々な状況により影響を受けることは多くあります。死因と連なる病気や、亡くなった場所、年齢、性別、など関係してきますので生前と同じに戻すのではなく、「出来る限り近づける」という言葉が一番近いでしょう。

ご相談は 株式会社くぼた まで

License Embalmer : REI KUBOTA

エンバーミング 損傷

故人の情報として、高いところから落ちた方や、事故の方は特にお身体にどのような損傷があるかしっかりと確認します。報告にないたんこぶ、裂傷、切り傷、針の痕、骨折などです。たんこぶは、報告になく、エンバーミング前に見えなかったものでも、薬品注入後に膨らんできたリ、点滴注入部は膨らんで変色したり、見えるか見えないか小さな穴でも薬品が漏れたり、骨折の場合は薬品が浸透しない場合もあります。骨折は、正しい位置に戻してからでないと注入後に違った形のまま固定してしまったり、骨折の辺りに薬品が溜まり、裂けた部分を縫合してもご納棺の際に漏れてしまったりする場合もあります。頭部の骨折は、場所にもよりますが顔に大きな傷がなくても内側で衝撃により骨折している場合も多く、元のお顔とは違ってしまう場合もあります。

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エンバーミング 故人とつながる人々

最近では、エンバーミングという言葉を耳にする機会が増えてきているように感じます。先日ご連絡いただいた看護士の方よりご質問をいただきましたので、こちらでご紹介させていただきます。お仕事柄か、エンバーミングへの知識も豊富で色々とご存じでらっしゃいました。ご質問内容は、「大動脈解離で亡くなった方のエンバーミングは問題ないか」という事でした。エンバーミング処置は可能ですが、問題がないとは言い切れません。前述にもあるように、処置をして生前に近づけるには死因だけではなく様々な要因が関わってきます。全てのケースに通じることですが、状況を伺い、処置後の予測に関してご家族にしっかりとご説明をし、その身体の変化に対応するよう処置をすすめることが必要となります。エンバーミングには心臓や血管が必要であることをご理解いただいた上での素晴らしいご質問でした。これからは、医療に携わる方や、介護をされている方、葬儀社、エンバーマー、セラピストなど手をつなぎ、故人やそのご家族へお手伝いすることが大事なように感じます。異業種といえど、その方々にとっては、重なり合う部分が多いのですから協力しあえたらいいな、と感じました。

エンバーミングへのご相談は (株)くぼた まで

Licensed Embalmer/Licensed Funeral Director  :Rei Kubota