エンバーミング IFSA

IFSAという日本のエンバーミング協会がありまして、エンバーミング薬品を提供する会社として株式会社くぼたは賛助会員となりました。来月末にその薬品のプレゼンがあります。今までとは違う薬品があれば、今以上に日本のエンバーミング技術は向上すると考えています。

ここまで、という線がない仕事を私たちはしていて、完璧はいつまでもこないですし、誰かと競うことでもなく、ただ出会ったご遺体とそのご家族のためにエンバーミングはあります。そのエンバーミングに貢献できることは技術者でもある自分自身も嬉しいですし、ここまでにさらに深くエンバーミングを勉強することになった事は自分のためでもありましたので、チャンスを下さった薬品製造会社のESCO社に大変感謝をしています。

さて、プレゼンは得意ではありませんが、エンバーマーに興味を持ってもらえるよう頑張りたいと思います。

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Licensed Embalmer 久保田 玲

悲しみの表現

愛する人を亡くして悲しみが続く中、悲しみを癒すために外へとその気持ちを表すことはとても大事なことです。表現が大き過ぎたり、続けてしまうと、疲れてしまうので小出しに出来ると良いと言われています。信頼する友人や、親せき、カウンセラー、同じような悲しみをもったグループ、等であなたの悲しみやその時の気持ちを話してみます。

もし人に話すことが心地よくないのであれば、文章にしてみたり、絵をかいたり、音楽など違った形で表現をしてみます。もちろん、上手にやる必要はなく、ただ自分のありのままの気持ちを外に出してあげるということが大事です。

アメリカのグリーフカウンセラーのお話の一部を訳してみました。必ずということは何もなく、悲しみが起こると今までとは変わり、好きだったことや、趣味も楽しく感じなくなったりすることがあります。何事も無理はせず、あなたの悲しみはあなただけのものですから、ゆっくり向き合えるといいなと思います。

Licensed Embalmer 久保田 玲

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エンバーミング Porti-boy マシーン

株式会社くぼたでは、エンバーミングの器材としてPorti-boy(ポーティボーイ)というちょっと変わった名前のマシーンをESCO社より輸入し販売しています。このマシーンは歴史がありますが、昔からの見た目でおしゃれかというと違うかもしれません。エンバーミングマシーンは例えるのであれば、我々の心臓の代わりをして、血液を流すように、動脈へ薬品を流します。ですので、薬品を注入する速さや圧を調節する機能、我々の脈のようなパルスという機能もあります。エンバーマーはケースによって注入の速さや圧等を変えていきますが、職人のような方やこだわりのある方で、絶対にPorti-boyとおっしゃる方もいます。因みに、海外では昔々は重力に頼る方法を使用していたり、アコーディオンのようなものを人力で使用して何時間もかけて処置していたそうです。下記がPorti-boyです。

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Licensed Embalmer 久保田 玲

エンバーミング 器材ーテーブル

エンバーミングをするには、施設とエンバーマーが必要となりますが、私たちエンバーマーにとってなくてはならないものが器材と薬品です。今日は器材の中でもテーブルのお話をしようと思います。まず、必要なものがご遺体を安置し処置をするエンバーミングテーブルです。日本のエンバーマーはおそらくほとんどがFerno社の新しい油圧式テーブルを使用されてることとおもいます。私は日本で処置をしていた間はそのテーブルを使用していましたが、ハワイ、カリフォルニア、米軍では色々なタイプのテーブルを使用していました。やはり、油圧式ですと簡単に故人をやや斜めにしたりと処置に必要な態勢をとらせることができます。また、固定ではなく足にローラーがついていると掃除も楽にできます。

くぼたでも油圧式テーブルをFernoと同じような機能でESCO社より少しお安く輸入販売しています。Fernoとは少々サイズが違うので、日本の多くの施設での状況に照らし合わせると、当社の商品は日本には合わないように感じます。ですので、現在は特段お勧めしておりません。しかし、今後アメリカタイプの施設やESCO社商品に賛同される方がいる場合は、喜んで販売させていただきます。

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Licensed Embalmer Rei Kubota

エンバーミング 腫瘍

癌でお亡くなりになって、顔に大きな腫瘍ができていた方がいました。故人は最後の最後まで、鏡に映った自分を見ながら「これをとってほしい」と言っていたそうです。ご家族は、エンバーミングに加えてその腫瘍部分の切除及び修復を依頼されました。腫瘍は場所や大きさにより血管を押したり、毛細血管をまきこんだり、表皮をただれさせてしまう場合があります。特に顔にある場合は慎重にかつ取り除いた後を想定した処置が必要となってきます。修復は、エンバーミングの処置前に行うもの、エンバーミング後に行うものがあります。そこの判断を誤ると、良くない結果や意味のないことになりますので注意が必要です。しかし、丁寧に処置をし、きれいになった時のご家族のお喜びは技術者として大変嬉しいものであり、心なしか故人も笑顔になった気さえします。

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